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8弦ギターを作るぜよ 其の5
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2008.0615
ヘッド部分はなんとか厚みを調整して目的の厚みの少し手前まで削りました。

残っている所はボリュート(強度を上げる為のこぶ)の形をどうするか決めていないのでとりあえずこのままという事で・・・。
厚みの調整はザグリと同じように目的の厚みの手前までドリルで無数の穴を開けてペンチなどでねじって木片を取り去り凸凹をノミなどでできるだけ均します。

その後、新兵器を使って荒削りしました。
その新兵器とは100円ショップやホームセンターに売っているディスクペーパーという物。
本来はディスクグラインダーに装着して使う物ですがボルトとナットを使ってボール盤に装着できるようにしました。
右の物は200円ですが左の物はなんと100円!削れ具合もかなり良く凸凹もあっという間に均す事ができました。
均した後の厚みの調整もこれで行いましたが、さすがにちょっと時間が掛かりました。出てくる粉塵も相当な物なので常に掃除機で吸いながら作業をしました。

とりあえずヘッドの厚みはこんな感じで次はネックの外形のカットですかね。
ボリュートの形も考えないと・・・。

2008.06.21
1週間ほどボディーの作業を行いネック作りも一段落のところまでやってきました。
握り具合などは指板を接着した後で行うので今のところネック作りはこの辺で置いておきましょうか。

ヘッドもやっとそれらしくなってきましたね〜。
ヘッドの外形はドラムサンダーやヤスリなどで削って成形しました。
これから指板作りに入るわけですが、この作業は慎重に行わないといけません。
フレットの位置がずれたら音程狂いまくりで楽器にならないわけですから・・・。
指板材はこれまた堅いエボニー。外形のカットにも苦労しそうです。


2008.006.28
いよいよ指板作りですが、まずは指板材が平面を出す為に平らな作業用テーブル(といっても普通のテーブル)にサンドペーパーを貼り付けてその上をゆっくり材を動かして削っていきます。
削っては確認、削っては確認して平らにしました。
エボニーの材は黒色なので粉塵も黒で凄い事に・・・。勿論、防塵マスク必須です。

そして材に図面を貼り付けますが、ちゃんと長さが合っているか定規で確認して貼り付けます。
27インチスケール、24フレットという事で結構な長さ!

このフレットラインに合わせて溝を付ければちゃんとフレットを付けられる!・・・はず。
とりあえずこの図面に合わせてラフに外形をカットしました。あとは削って適正なサイズにしたいと思います。
次はフレットの溝か・・・。これは慎重にやらないと。




2008.06.30
フレッティングの本番の前に指板材の切れ端を使って試しにフレットを打ってみました。


フレットの溝は刃厚0.4mm、切り幅0.56mmのノコギリにフレットの深さ分だけ切れるようにプラスチックのストッパーを両面テープで貼り付けた物を直角ガイド(写真左)にセットして切り、フレットはフレットセッターという物(写真右下)をフレットに当てて金槌で打ち付けました。
う〜ん切り幅0.56mmだと少しゆるいかも?
あまりにも簡単に打てるのでちょっとゆるいのかもしれません。
今回の切れ端は指板のようにRを付けていない所為かもしれませんがちょっと心配・・・。

ノコギリをもっと薄い物に変えるとかちゃんとRを付けた状態で打ってみるとか溝にボンドを注入するとか色々試してベストの方法を見つけたいと思います。

2008.07.03
試行錯誤の結果、ようやくきちんとフレットを打つ事ができました。上下に打ったフレットのうち、上が失敗、下が成功したものです。
今回は端材に400Rのサンディングブロック(写真左)にサンドペーパーを貼り付けてサンディングしてRを付けています。
上のフレットは今までのノコ ギリの溝に接着剤を充填してフレットを打ちましたが見事にめくれあがり失敗。
下のフレットは新たに手に入れた「レザーソー樹脂」の替え刃のみで溝を入れてみました。
このノコギリは刃厚が0.3mm、切り幅は書いていませんでしたがゼットソー7寸目よりも細い切り幅です。
このノコギリだと接着剤を充填しなく てもきっちりフレットを打つ事ができました。
これでフレットの溝は大丈夫でしょう。

さぁいよいよ溝入れの本番!緊張するなぁ〜。


2008.07.07
溝は結局ゼットソー7寸目とレザーソー両方をうまく使い分けて切っていきます。
刃厚の薄いレザーソーでは直角ガイドを上手く使えないのでゼットソーと直角ガイドである程度の跡を付けておきレザーソーで目的の深さまで切るといった具合。
今回フレット数は24フレットという事で溝を切るのには苦労しました・・・。

昔アンスラックスのスコット・イアンが12フレット仕様のギター(12 フレット以降は使わないのでフレットレス)を使っていましたが、あれなら加工が楽でだろうなと思いながら延々と溝を切り続け指板の溝切りを終えました。
次は指板にRを付ける作業、と言いたいところですが試しにネックポケットに指板をはめようとしたら指板が若干大きくてはまりません。指板の外周をちょっと修正しなければ・・・。


2008.07.13
ネックポケットと指板両方を少しずつ削ってようやくはまりました。
この指板を基準にネックも削ればネックもきっちりはまってくれると思いますが、トリマーのテンプレート用ビットを使って一気に削るか人力で時間を掛けて削 るか思案中。
トリマーが楽だと思いますが怖いのとミスした時に一気に削れると修正が厳しくなるのが難点。
人力だと暑い中の作業でバテるかもしれません し・・・。
やはりトリマーか・・・。


2008.07.22
指板を基準にネックを削る為にトリマーか手作業か悩んでいましたが結局トリマーで一気に削りました。
極度に集中していた為に写真はありません。
少しだけ削りすぎた箇所がありましたが修正できる程度でしたので問題ありませんでした。
指板にRを付ける作業も終わりました。
この作業は思った以上に大変でサンディングブロックにサンドペーパーの60番を貼り付けて作業を始めたんですが、すぐに削った粉でペーパーの目が詰まってしまい何度も掃除しては削るの繰り返しでした。
ペーパーを180番に替えると何故かよく削れるようになり(相変わらず目詰まりはしますが)そこからは早く進みました。
もう少し細かい番手で削るべきか考え中です。
この後は削った分だけフレットの溝が浅くなっているのでもう一度溝を付けていよいよ指板の接着!
今回ポジションマークは入れません。自分はサイドマーカー を見るくらいで必要無いのとルックス的に好きなのと面倒くさいからなんですが、面倒くさいのが一番の理由だったりします。
そのうち青色発光ダイオードでも仕込んで ポジションマークを光らせるのも面白いかもしれません。

ネックと指板を接着すれば8割ぐらいは完成した事になるかな?
残りの2割もかなり厳しそうですけど・・・。



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