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8弦ギターを作るぜよ 其の7
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2008.08.09
「ぎゃ〜!!」


やってしまいました・・・。
ご覧のようにフレットを打っていましたが写真のように打ったフレットの切り口を処理しないまま次のフレットをどんどん打つという手順で行っていたらちょっとした時に「グサ!」それほど深くはないもののちょっと血が出るくらいに刺さりました・・・。
教訓。打ったフレットはきちんと削って危なくないようにしてから次の作業に取り掛かりましょう!

ちなみに写真の左上のニッパーのような物はフレットを切る時に使っている物なんですが近所のホームセンターで700円ほどで購入した物で本来は針金やピアノ線 等を切る物らしいです。
フレットニッパーがあれば良いんでしょうけど高価なのでこれを買いました。
まったく力を使わずにフレットを切る事ができるので重宝 しています。


あと4本フレットを打てばフレット打ちは終わりです。
その後はすり合わせ等を行いたいと思います。


2008.08.15
フレッティングからすり合わせまでの一連の作業が終わりましたここで一息。

すり合せの説明は次項で説明するとしてフレットが付いたネックをセットした全体写真を撮ってみました。
ピックアップキャビティーにはEMGピックアップ用のコネクタースペースとケーブル用スペースも作りました。
まだ雑な状態なのでもう少し形を整えるつもりです。


2008.0816
フレットのすり合わせですが、あくまで自分なりのやり方なので本当にこれが1番良い方法か分かりません。
ただ自分としてはこのやり方が良いと思っています。
まずは道具から。写真上は曲がっているように写っていますがきちんと直線を確認済みのアルミの角パイプで指板の長さとほぼ同じになっています。

このパイプ に紙やすりを貼り付けてフレット上を動かすと直線を保ったままでフレット全体を削る事ができます。
全体を削って一番低い所に合わせていくといった感じで す。
その他は写真左から
金工やすり フレット両端の処理に使用。
フレットエッジ処理用やすり 両端を削った際にできるバリを削り取ります。
赤ペン 全フレットに塗った後角パイプで削るとフレットの高い所が削れ、低い所は赤く残ります。これを基準に全体が同じ高さになるように削ります。
タジマサンダー フレットのエッジ処理に使います。フレットの端は角度が付いて処理されていますができるだけ同じ角度になるように削ります。
R付きサンディングブロック 指板のRに沿ってフレットも打っているのですり合わせした後もRを保つためにこのブロックでサンディングします。
フレット用やすり すり合わせをするとフレットの山が平らになってしまうのでこのやすりでもう一度山をつけます。
↓フレット用やすり
http://www.stewmac.com/shop/Fretting_supplies/Shaping_and_crowning/Double-edge_Fret_File.html

作業の手順は

フレットの両端をカットした状態ではまだ少し指板からフレットが出ているので金工やすりやタジマサンダー削って処理

同じくタジマサンダーを使ってフレットの端に角度をつける

フレットエッジ処理用やすりで削った箇所のささくれ立った部分を修正

全フレットをペンで塗る

角パイプですり合わせ(紙やすり180番くらい)高い部分が削れ低い部分が赤く残るので赤い部分が無くなるまですり合わせ

R付きサンディングブロックでRを付け直す (紙やすり400番くらい)

フレット用やすりで山を付ける

紙やすり1000番くらいで整える

コンパウンドでピカピカに仕上げる。

といった感じです。

指板は傷が付かないようにマスキングテープで保護していました。

フレット用やすりで山を付ける時にせっかくすり合わせたフレットを削って低くしない為に赤ペンを塗って山の頂点(赤色)を残しつつ山を付けるようにすると削り過ぎないと思います。
作業の手順としてはこんな感じですが文章ではなかなか伝え難いですね〜。
すり合わせをしないといけないという事はフレッティングが下手という事ですから本来はすり合わせが必要ないくらい
のフレッティングの精度にしたいものです。

YouTubeの動画でフレッティングがよくわかる動画
http://www.youtube.com/watch?v=-_nQtNrNOWE Ormsby Guitars - Multiscale Custom Video Diary - PART TWO


2008.08.19
通常の製作の作業から少し離れてポジションマークの素材で試したい物があったので購入しました。

お湯に入れると軟らかくなり冷えると固まる「おゆまる」という樹脂ねんどなんですが、蓄光(明るい所で光を蓄え暗いところで発光する)タイプの物があったので、これをなんとかポジションマークの素材に使えないか考えております。
本当はサイドのみにマークを入れるつもりだったんですがうまくいけば指板面にも小さいマークを入れるかもしれません。蓄光素材なら暗いステージの上でも視認性が高いのではと思っていますがどうなる事やら。

とりあえず実物をどんな感じなのか試してみましたが思いのほかすぐに軟らかくなってすぐに固まります。
失敗しても温め直せば何度でも軟らかくな ります。硬くなるといっても若干弾力性があるのでそのまま使うには強度面でちょっと厳しいかもしれません。
ポジションマーク用の穴におゆまるを入れた後に 透明のエポキシ接着剤を上から塗って硬化させるとかすると使用に耐えられるかも?

他にも遠くから見えるか等、色々と試してみて良ければ採用したいと思いま す。


2008.08.21
いよいよネックシェイピングに入りました。
一般的にはネックシェイピングプレーン(またの名を南京鉋という両手で持つ鉋)を使って成形していくようですが、この道具のお値段が結構するので今回自分は使いません。

↓ネックシェイピングプレーン
http://www.guitarworks.jp/item.php?lg=1328 

とりあえず荒削りは家にある業務用のハンドグラインダーに回転ヤスリを付けたもので行い、木工用ヤスリやサンドペーパーを使って成形したいと思います。
今の状態です。まだまだ丸太を握っているかのような太さ!
自分のギターなので握りやすければ丸太状態でも三角形でも良いんでしょうけど作るからにはきちんとしたものにしたいので握り、厚みを確認しながら徐々に目的の握りにしたいと思います。
その目的の握りをどうするか・・・。
8弦ギターなど握った事もないので手持ちのギターを参考にするんですが、「型取りゲージ」という物を持っているので7弦 ギターの握りを型取りしてそのシェイプを8弦の横幅に合わせて8弦用のシェイプにしようと思っています。
その方法も後日報告したいと思います。

YouTubeからネックの削り方で参考になる動画。
http://www.youtube.com/watch?v=migMBf5XjN8 Ormsby Guitars - Multiscale Custom Video Diary - PART FOUR
これを参考に自分もネックシェイピングに励みたいと思います。



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